農藝ハンドブック第2号 『山と生きる』
という本を少し前に読んでいたのですが、
その本の中に 山崎栖野(すみの)さんという方のインタビューをした時の記事が載っているのですが、
んー、なんというか、こんな素晴らしいおばあちゃんがいたとは。
そして亡くなる直前にこのインタビューを活字になり、読み、存在を知れたことに、
じーんときてしまいました。
この山崎さん、子供の頃に百種類のしごとができるからと百姓になることを決め、
ご家族で開拓地の滋賀県甲賀に入植し、その後かなり苦労もあったと思うのですが、
やられてることがとにかくすごいのです。
そんなことまで! なんて事もいとも簡単にやってのけてしまっていて。
菌のこと、醗酵のこと、農薬反対運動のこと、解剖のこと、自然治癒のこと、
建築のこと、とにかく自分で見て聞いて、実行してしまう。
何が良くて何が悪くて、どうすれば良いのか、たえず自分で会得してきたそうです。
蚕農薬裁判の時も、空から農薬をぱーとまかれて、失明した片目を
蜂の鍼治療でご自身で治されたそうです。
最後は癌で亡くなられているようなのですが、その癌が自身の体のどこにあるかも
細かくわかり、何が原因でなったのかもしっかり把握していたのです。
この農藝ハンドブックですが、他に、ブータンの今現在の農業のことやら
インドの医療のこと、菌のこと、などなど。
何回も読み返したくなります。
